2006年09月14日

PRIDE無差別GPを制したミルコが凱旋帰国

                       

PRIDE無差別級GPの覇者、ミルコが母国クロアチアに凱旋帰国。
クロアチアのウェブサイトが伝える帰国の模様を英訳したものが MMA WEEKLY に。

- CRO COP RETURNS HOME AND SPEAKS

Below is a translation from Sportnet.hr Cro sports website

Two days after reaching his biggest achievment in his career, capturing the Open Weight Grand Prix Championship, our best fighter Mirko Cro Cop Filipovic returned to Croatia. Mirko was greeted by a large number of fans at the Airport.

Zagrebs airfield was the place where many gathered to greet the man who won the prestgious Grand Prix belt. People from all over the country attended. Among them was former premiere Ivan Racan, minister of sports Dragan Primorac, Zagreb Mayor Milan Bandic and the closest members of his family.

Mirko was the first to take the mic, saying, "I would like to thank everyone for coming, I've said this before. There is no better feeling than when the people recognize and acknowledge you as a sports man.. I thank you again. I gave it my all because I knew I wasn't alone. That is why I fought the way I did."

Next Zvonimir Lucic(Mirko's cornerman) spoke of the blood and sweat invested over Mirko's 10 year career. He thanked everyone including those who turned their backs on Mirko.
"There are 6 billion people in the world and Mirko is the strongest among them."
All 4 fights ended in the 1st round. He gave his best performance when it meant the most. Mirko was very focused and confident, so much so that he made the feared fighter Wanderlei Silva look non-threatening..After that everyone believed a win vs Josh Barnett was a sure thing. Josh Barnett defeated Minotauro via decision to meet Mirko in the final.

The whole event was shown on TV NOVA with a comparison between Mirko and Croat tennis star Goran Ivanisevic, they were both on the verge of being the best but came up short on several occasions. Goran lost in the Wimbledon finals 3 times before winning. Mirko lost in the K1 final to Dutchman Ernesto Hoost and suffered a loss to Emilianenko Fedor for the Pride HW belt just over a year ago.


<珍訳>
PRIDE無差別級GPでの優勝という彼の格闘技人生で最も大きな成果を獲得した2日後に、我々のベストファイターであるミルコ・クロコップがクロアチアに帰国しました。ミルコは空港で多くのファンに歓迎されました。

ザグレブ空港には権威あるGPのベルトを獲得した男を歓迎するために多くの人々が集まりました。全国から人々が集まりました。その中には元首相のIvan Racan、スポーツ大臣、Dragan Primorac、ザグレブ市長、Milan Bandic そしてミルコの近親者がいました。

最初にミルコがマイクを取りました。「まず、申し上げたいと思います。来ていただいた皆さんに感謝します。皆さんが私をスポーツマンと認識し理解していただき、今までにない最高の気分です。 重ねて感謝します。私は一人ではありません。ですから私は最善をつくしました。これが私が闘えた理由です。」

次にZvonimir Lucic(ミルコのセコンド)はミルコの10年以上の格闘技キャリアで費やした血と汗について話しました。ミルコに破れた人々を含む全員に感謝しました。
「ミルコは世界の60億の人間の中で最強なのです。」

ミルコの全ての試合は第1ラウンドで終了しました。彼が最高のパフォーマンスを見せたことを意味しています。ミルコは非常に集中し、自信に満ちていたので、非常に恐れられた選手、バンダレイ・シウバを堂々と破りました。そのため、全員がジョシュ戦での勝利は確実であることを信じていました。決勝でミルコと対戦する前にジョシュは判定でノゲイラを破りました。

この模様はミルコとクロアチアの人気テニス選手、ゴラン・イワニセビッチを比較してTV NOVAで報じられました。両者は共に優勝に最も近い場所にいましたが、何度かその好機を逃していました。ゴランはウィンブルドンで優勝する前に3度決勝で破れています。ミルコはK-1決勝戦でアーネスト・ホーストに破れ、ちょうど1年前にPRIDEヘビー級タイトルマッチでヒョードルに破れています。


あー 短いけど訳しにくい。
たぶん かなりの誤訳があるはず(いつもだろ!)なので、お気づきの方は指摘願いたい。
原文はSportnet.hrの記事。
子供とベルトを抱えるミルコの姿が見える。

クロアチアでの熱狂ぶりを伝える国内の報道もいくつか。

ミルコがクロアチア凱旋興行熱望

 PRIDE無差別級GPを制したミルコ・クロコップ(32=クロアチア)が一夜明けた11日、会見し「将来的にクロアチアでも大会があるだろう。健全な心と体を持つ若者を育てるためにも、自分が原動力になる」と母国での大会開催を熱望した。前日10日の試合はクロアチアでも放送され国民的英雄の勝利に沸いた。ミルコは「国中が大騒ぎになっているらしい」と喜び、母国凱旋の希望を口にした。対戦相手には、03年11月のヘビー級暫定王者決定戦で一本負けしたアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(30=ブラジル)を挙げている。

「ミルコとは控え室で話をしたんですが、クロアチアが大騒ぎになっているみたいですね。クロアチアでは国をあげてミルコを応援しているようで、ミルコはクロアチアで試合を放送すれば50%〜60%も視聴率をとるほど、国民的な英雄なんです。無差別級GP優勝はクロアチア国民を勇気付ける機会になったと思います。」

空港には元首相やら大臣が出迎えにくるはで、もうミルコは国民的英雄。
日本人選手がオリンピックや世界選手権で優勝したところで、大臣が空港まで行くなんてことはありえない。
むしろ、栄冠を手にした選手が大臣に優勝報告のために足を運ぶくらいだし。

(追記:GAME AND MMAで帰国直後のミルコへインタビューを行っているクロアチアのニュース番組の動画が紹介されています。最後は「ミルコ!ミルコ!」の大合唱。やはり動画の方がクロアチアの熱狂がうかがえるかも)

今回の優勝を祝いながら、クロアチアのメディアとファンも今回の無差別級GPにヒョードルが参加していないことと、ミルコが過去にヒョードルに破れていることを知っている。
だからこそ、今回の優勝がヒョードルに対戦を迫る大きな足がかりになったことを合わせて熱狂的に喜んでいるんだろうと。

真の覇王がどちらなのかを決するのは、恐らく年末の男祭りになるのだろうが、10月のラスベガス大会で復帰するヒョードルの調子はどんなものなんだろうかと早くも気になっておりますw

ラスベガス大会の模様はスカパーで10月22日(日)10:00からPPVで生中継だそうです。

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