2006年09月12日
「週刊ファイト」が9月いっぱいでの休刊を正式に告知
噂されていた「週刊ファイト」の今月での休刊説。
本日発売のファイト 1988号で正式に休刊の告知が。
本紙休刊のお知らせ
ご愛顧、まことにありがとうございます。
さて、弊紙『週刊ファイト』は諸般の事情により、9月いっぱいをもちまして残念ながら休刊とさせていただくことになりました。
67年3月の創刊以来、プロレスに対しての独自の目と、活字プロレスというジャンルにおける展開、新聞形式タブロイド版のユニークなスタイルで専門紙としてのプロレス報道を続けてまいりました。しかし、活字メディアの衰退とマット界の沈滞などから読者が減少し、休刊のやむなきに至りました。
最終となる1990号(9月27日発売)まで残り2号となりますが、ファイトカラーを存分に打ち出し、精いっぱいの紙面を作ってまいります。
読者の皆様には長年のご愛顧に感謝いたしますとともに、プロレス団体、ファン、媒体各位のより一層のご発展、ご健勝をお祈り申し上げます。
2006年9月13日 新大阪新聞社
ウィクリーウェブファイトでは最近になって「お知らせ」に9月最終週での閉鎖がアップされており、ネット上での噂とあいまって「ファイト」の存続が気になっていたのだが、本日正式に告知された。
「ゴング」・「プロレス」が昭和60年に週刊化されるまで月刊誌が中心だったプロレス専門誌(紙)にあって、「週刊ファイト」は東京スポーツと並ぶ当時のプロレスファンにとってはリアルタイム性の高い貴重な情報源の一つだった。
風俗記事もあり購入にいささかの度胸を必要とする東京スポーツに対して、学生服姿でも気軽に買える存在だったのを覚えている。
井上 義啓氏(元編集長)が展開する独自のプロレス感(というか猪木論)は、村松 友視氏の「プロレス3部作」と共に、私に対して間違いなく大きな影響を与えている。
業界のアウトサイダー的な視点からの記事が多く掲載されており、もっぱら「ゴング」・「プロレス」を読んでいる友人たちに対して、ある種の知的優越感に浸ったものだ。
情報には先走りというか、結果としてガセネタとなってしまったスクープ(?)も多く、いいかげんな海外情報を取り上げている このサイトと通じるところもあったのか?w
現編集長、井上 譲二氏が この春から始めた連載「目指せ!2000号突破」。
2000号には10号届かず1990号で休刊してしまうファイトだが、記事の中にはこんな記載も。
社長から直接、休刊決定を通告されたのは退院直前の8月29日だった。
「9月いっぱい、あと4回発行して休刊します」
『週刊ファイト』という媒体に愛着を持って長年、この仕事を続けてきた本紙スタッフにとってはまさに”死の宣告”であった。
井上 譲二氏は売り上げ不振から、遠からぬ時期に今回のような場面が訪れると危機を感じていたようだが、週刊紙としての進行を考えれば 8月末での休刊通告は、あまりにも突然。
そんな井上氏も失意に沈むことなく同記事の中でこんな発言も。
しかし、「休刊」と「廃刊」は似て非なる言葉。
例えば、いったん休刊に追い込まれた『ゴング格闘技』も数ヵ月後には復活した。
だからといって公約はできないが、今、その手だてを探っている最中である。
10月以降、何らかの形で「週刊ファイト」の流れを汲む専門誌(紙?)が復活する可能性を語っている。
寂しいよなぁ ファイトが無くなるなんて・・・。
でも、とりあえずは こう言っておこう。
ありがとう! 週刊ファイト
さようなら! 週刊ファイト
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