2006年08月15日
PRIDE無差別級GPファイナルを控えるミルコのインタビュー
PRIDE無差別級GP ファイナルラウンド出場を控えたミルコのクロアチア現地紙のインタビュー。
本文はこちら。
MMA WEEKLY - CRO COP TALKS ABOUT PRIDE GRAND PRIX
長いので全文はリンク先を参照のこと。
以下 SNとは、クロアチアの新聞 Sportske Novostiの略称。
<珍訳>
SN: 現在の体重は?
Mirko:101キロだ。
SN: この体重については満足?
Mirko:非常に満足している。
SN: 今年はどのくらいトレーニングしましたか?
Mirko:回数を数えてはいないが、今年は約350回のトレーニングをした。
SN: ランニング、ストレッチ、ウェイトリフティング、瞬発力トレーニング、スパーリングなど 毎日の同じトレーニングに退屈したことはありませんか?
そんな日々に「いい加減にしてくれ。もうやめた!」と言いたくなりませんか?
Mirko:もちろん あるよ。時には自分にとっても困難になることもあるが、他に解決策はあるかい? トレーニングを止めるということは、戦うのをやめることと同じ。トレーニング時のわずかな気の緩みさえも リングに上がる際の危険性を増大させるんだ。準備のできていないヤツはダメなんだ。
SN: もし、息子さんが総合格闘技をやりたいと言ったらどうしますか?
Mirko:本当に総合格闘技がやりたいのなら、一緒に練習するよ。でも、格闘技は非常に難しく危険なものなので、自分と同じ道を歩まないことを望むよ。
SN: ボクシングとグラップリングのトレーニングはどちらがハードですか?
Mirko:両方とも大変だけれども、グラップリングの方が体力を消耗するね。
SN: サッカーワールドカップでのクロアチア−日本戦の前に、我々はクロアチアで光栄にも日本の外務大臣にインタビューする機会を得ましたが、ザグレブに向けて出発する前の彼に対して「気をつけろよ。ミルコの国に行くんだからな。」と小泉首相が忠告したという話を聞きました。日本の首相からのそのような声明についてどう思いますか?
Mirko:いろんな意味がある。そのような発言を聞くのはうれしいね。小泉首相は傑出した紳士だ。彼が私を尊敬していると同様に、私も彼と現在の私を作り上げた日本を尊敬しているよ。
SN: PRIDE無差別級GPでの試合がまもなくですが、準備はいかがですか?
Mirko:ザグレブには8月20日までいる。その後はPulaで2週間を過ごし、友人でありJuki?(ママ)教授の指示で仕事をしているコンディショントレーナーのEnver ?eparovi?(ママ)とトレーニングする予定だ。Pulaでは、ファイナルステージの準備として、素晴らしいバックグラウンドとコンディションになっているだろう。 4人の偉大なスパーリング・パートナーがそこで私を待っている。私は彼らに大金を支払った。彼らは偉大で十分なキャリアを積んでいる連中だ。
SN: 日本へは誰が行きますか?
Mirko:Juki教授とKapulic医師が同じチームとして行くよ。
SN: 吉田との対戦は最も熱いものでしたか?
Mirko:全ての人たちが あの試合をそのように見ていたわけではない。ジョークか何かのように 違った見方をしている者もいる。残念ながらクロアチアでは、みんながすべてを知っているように思える。私はすべての種類のバカげたコメントを聞いている。人々は吉田がどんな人物であったかを忘れているようだ。彼は優れた選手でオリンピックの金メダリストであることを覚えていないんだ。彼が柔道着を着ているため、私は良いキックを放つことができなかった。柔道着の布地のせいでキックの後の自分の足がすぐに戻ってこないんだ。 吉田は柔道着で多くの選手を仕留めてきた。自分の左足には多くの問題があったので最終的には戦略を考え出さなくてはならなかったんだ。
SN: バンダレイ・シウバが準決勝で待ち構えていますが?
Mirko:彼のことは好きじゃないんだ。ヤツは唯一の選手だが、PRIDEの選手の中で本当に嫌いなんだ。キャラクターがなくて変なヤツだけど、ずば抜けた選手だ。でもオレが彼を倒す。
SN: 決勝に出場するなら、誰と対戦したいですか?
Mirko:大した問題じゃない。バーネットには2回勝っているから、どっちかと言えばノゲイラかな。二人の試合は素晴らしいものになるよ。ノゲイラはいつも通りだが、今年のバーネットは かなり体を絞り込んでいる。
SN: PRIDE/DSEとの関係はここ数日間、張り詰めたもののようでした。決着がつかなければ、あなたは無差別級GPに参加したでしょうか?
Mirko:いや、参加しなかったね
SN: でも、あなたには他の解決策がありますか?
Mirko:もちろん、アメリカの代理人が継続的に重大なオファーを私に送ってきている。しかし、私はPRIDEファイターです。私は自分が栄光を手に入れた場所を知っている。でも 将来もアメリカに行かないということを意味するものではない。
話題が多岐に渡っているせいか 散漫になっている印象のあるインタビュー。
もしかして聞き手はスポーツ関係の記者ではないのではないか。
逆に今までよりはミルコの人間味を感じさせる内容になっている気もする。
無差別級GPファイナルラウンドに出場する他の3人については興味深い発言。
シウバのことは嫌いだといいつつも実力を認める内容。
2度勝っているジョシュに対しては組み易しと言いつつも、最近の活躍には注目。
ノゲイラに対して興味を示しながらも警戒している様子。
DSE/PRIDEとの契約問題については
消息筋: 無差別級GPファイナル出場を巡ってPRIDEとミルコが揉めていた?(ネタ元は同じくMMA WEEKLY)で紹介した通りモメていた様子が伺えるが詳細は不明。
更に「そのうち、アメリカへ行っちゃうかもしれないよー」と将来のPRIDE離脱の可能性を匂わせる。
ミルコの魅力は冷徹な表情の裏側にある王座への一途さ。
そして それがかなわない悲しさにある。
求道的・禁欲的なイメージの反面、王座への渇望という極めてわかりやすい感情。
PRIDEで最も人間くさい雰囲気を放っているのは実は彼なのだ。
「無冠の帝王」。
ミルコが無差別級GPを制して、その名を返上するか。
優勝して破顔の笑顔を見せる人間ミルコを見てみたい。
と思いながらも、個人的にはジョシュが一押しですw。
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概要: PRIDE無差別級GPファイナルを控えるミルコのインタビューというエントリーから。 SN: PRIDE/DSEとの関係はここ数日間、張り詰めたもののよう...
送信元: 涙のカリスマレポート
時刻: 2006年08月16日 12:08