2006年07月11日

PRIDEラスベガス大会ではネバダ州委員会が薬物検査を実施

                       
PRIDE'S U.S. DRUG TESTING

PRIDEのラスベガス大会で薬物チェック実施という話。
原文が長いので珍訳のみ紹介。


<珍訳>
PRIDEが10月21日にラスベガスのトーマス&マックセンターでアメリカでの最初の大会を開催する際に、薬物検査はPRIDEの通常の大会と異なるものになるでしょう。 一つには、薬物検査が行われます。PRIDEの選手は日本では薬物検査が行われませんが、アメリカでは明らかにそういう状況にならないでしょう。

ネバダ州アスレチック委員会のエグゼクティブ・ディレクター、Keith Kizerは「PRIDEへの検査は他のプロモーターに対するものと同じです」とMMA Weeklyに語りました。Kizerはネバダ州の前の主席司法次官です。 現在は前任のMarc RatnerがUFCのためにZUFFAに転出した後のNSACエグゼクティブ・ディレクターです。

このことがPRIDEにとって意味することは、選手権試合に参加するどんな選手にも薬物検査が実施されるいうことです。NSACは他の選手に対してランダムに薬物検査を行うオプションがを持っていますが、最近ではMMA大会に対して、ごくわずかの回数しかこのオプションを実施していません。

MMA大会でタイトル戦が行われない場合には PRIDEの10月大会を含み、NSACはメインイベンター2名か その大会の全選手からランダムに選択された2名の選手に薬物検査を行うことができます。

NSACの薬物に対するポリシーは、11月に行われるであろうUFCライトヘビー級タイトルへのバンダレイ・シウバの挑戦時には100パーセントの確率で薬物検査を実施するというように、タイトルマッチに出場するすべての選手に対して行うというものです。

選手がUFCかPRIDEアメリカ大会に参戦しているかどうかに関係なく、同じことがアメリカで試合をする いかなるPRIDEの選手にも行われるでしょう。 タイトル戦であるなら選手は確実に薬物検査を受けるでしょう。タイトル戦でないなら薬物検査を受けることが非常にまれなことになるでしょう。

NSACの薬物検査はステロイド、他の筋肉増強剤、および多くの不法な気晴らしのための麻薬がないかどうかをチェックしています。彼らは、ヒト成長ホルモン(HGH)乱用のための信頼できるテストがまだ開発されていないという事実により、他の大きな統括組織が検査を行っていないということから、現在HGHの乱用の有無を検査していません。しかしながら、世界アンチ・ドーピング機関は、HGH乱用に対する信頼できるテストの開発が近いと主張します。

PRIDEの米国初興行に参戦しているかもしれないと想像する ある特定の選手とはジョシュ・バーネットですが、薬物検査を行って通過しないことには、彼は大会で戦うことができないでしょう。

バーネットは'02年3月のUFCヘビー級タイトル戦に勝利しましたが、NSACによる試合後の薬物検査で禁止された筋肉増強剤が彼の体内から発見されて失格しました。

そのような状況での正常な手順とは、選手たちが数ヶ月間の出場停止処分となるということです。そして、次に彼らは薬物検査を行い、通過しなければなりません。その後、彼らがクリーンであると立証されれば、ネバダ州で試合を行うためのライセンスが再発行されます。これは'03年と'05年に それぞれ薬物検査に失格したティム・シルビアとネイサン・マーコートが直面していた過程です。

しかしながら、ジョシュ・バーネットの場合には、そうではありませんでした。バーネットの場合には、薬物検査に失格した後、出場停止処分を受けて日本に行ったので、アメリカでは再び試合を行っていません。バーネットはNSCAの追試験を受けていないため、彼はNSACによりライセンスの再発行を受けたことがないのです。

試合を行うためにNSCAのライセンスを得る前にバーネットが薬物検査を通過しなければならないかどうか尋ねると、NSACのKeith Kizerは「ジョシュ・バーネットはライセンスを得る前に、同じ状況での他者と同様に尿検査の結果がクリーンでなければならないでしょう。」とMMAWeeklyに語りました。

また、大会が開催される前に薬物検査を通過することに加えて、バーネットはかなりの確率で試合直後に別の薬物検査を受けなければならないでしょう。

一般的に選手が過去にNSACの薬物検査に失格した場合、その選手はNSAC薬物検査に一度も失格したことがないどんな選手より多くの薬物検査にもかけられます。また、シルビアとマーコートの特別な場合には、それらの出場停止処分を受けて、ライセンスを取り戻すために薬物検査を通過した後でさえ、彼らは出場停止からの復帰戦直後に薬物検査を受けています。


なかなか面白い記事。

まず一つは、ネバダ州アスレチック委員会の元役員がZUFFAに転じているということ。
最近発売された Kamipro Special 2006 SUMMERには、「PRIDEがネバダ州のプロモーターライセンスを取得するのに数年かかった」なんて内容の記事も出ている。
NSACから天下った役員がZUFFAにいるなら、PRIDEに対するかなり執拗な妨害工作もあったんだろうなと想像できるわけですよ ウン。

で 2つめ。
PRIDEのラスベガス大会にもアスレチック委員会の薬物検査が行われるということ。
PRIDEでも、古くはマーク・ケアみたいな薬物依存の選手がいたわけだし、国内大会では事実上ノーチェックなんでしょうね。

最近のプロレス界では海外ではWWEのサブー、ロブ・バン・ダムとか、国内では嵐サンとかがマリファナの不法所持で捕まっているわけだし。
(しかし、サブーならともかく、嵐の「痛みをやわらげるために使っていた」発言はなんだかなと。キミはそんなにハードコアだったか?)

ところが、正義の国アメリカでは、なんでも公開しちゃう 検査しちゃう。
州が認める「スポーツ」である以上、正しい方向性だと思いますですよ。
でも、DSE/PRIDE運営の実情については、さすがに検査しないのだなw。

3つめ。
記事の後半は ほとんどジョシュについての取り扱い。
さすがにステロイドが検出されたという前科(?)があるわけだし。
このあたり、アメリカのファンにとってジョシュはどう映るのか。
アメリカ人であるゆえ、日本ではジョシュがPRIDEアメリカ進出の切り札みたいな扱いを受けているものの、実際にはどうなのかねぇ。
案外、「アメリカの正義とUFCを裏切った男」としてヒール扱いだったりして。

ともかく、無差別級GPファイナルをなんとか乗り越え、堂々とアメリカで試合をするPRIDEを見てみたいもんです。
ところで ラスベガス大会って国内即日放送あるんでしょうか?

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