2006年07月02日
DSE榊原代表のコメントに思う
――他局での地上波放送を待つというお話がありましたが、そのために必要なことは何だと思いますか?
「必要なことは何でもします。僕が辞めて済むなら辞めます。しかし、フジテレビに切られた理由がハッキリしないので、これが悪いとハッキリ言ってもらいたいんです。何が悪いのか。PRIDEというコンテンツに欠点があるわけじゃないので、我々は信じた道を突き進むしかない。TV局という大きなメディアに正面からぶつかってもかないませんから、そういう繰り返しをすることで、心あるTV局の人が地上波として目を向けてくれると思います。ただ、私たちは単に格闘技TV番組を作る気持ちはこれっぽちもありません。生のLIVEを中継したいと思っていただけるTV局さんに声を挙げて欲しいと思います。そういう意味で、こちらから頭を下げてTV局を周る気持ちは毛頭ないです。スポーツコンテンツとしての中継をしてくれる局さんに、出会えたらいいなと思います」――今日の大会を終えて、PRIDEを継続していける自信がつかめましたか?
「不安ばかりです(笑)。自信はありません。フジテレビが中継を中止した理由がハッキリしない中で、中止されてしまったことがDSEにもちっぽけですがイメージや信用があって、ネガティブなイメージをもたれてしまったのが大きいです。例えば取引先にも先払いでとか、付き合いを見合わせて欲しいと言われたりします。で、その理由はと聞くと“何となく”が多いもので。大会が終わって万々歳にはなりませんね。また一歩ずつ、積み上げていくしかない。失った信用を回復するのは大変なことなので、少しずつそれを目指してやりたいと思います」
DSE榊原代表の大会後のインタビューの一部。
相変らず歯切れが悪いなぁ。
自分たちが潔白だと言い張るのなら、週刊現代が取り上げている問題について正々堂々と反論すればいい。
6月8日に選手とファンを集めて行った記者会見も何の回答にもなっていない。
そういう不誠実な部分があるから、インタビューにもある通り、取引時の先払い要求や中止の話が出てくるのだ。
ましてや公器としての放送局が飛び付くわけがない。
昨日 さいたまスーパーアリーナに集まった人々、スカパーのPPVを購入した人々、そして地上波放送再開を待ちわびている人々のためにDSEは謙虚になるべきだと思う。
しかし、ファンはDSEの裏事情がどうであれ、PRIDEの存在を認めているし、欲している。
DSEが「ボクらは被害者なんです。全くわけがわかりません。」と主張し続けるなら、コンプライアンスを重視する企業の対応により、榊原代表の言う「不安だらけ」の状況は今後も続くのだ。
言い換えれば、PRIDEのクオリティも「不安だらけ」になる可能性があるということ。
極論かも知れないが、興行のスケールが小さくなり地下プロレスのようなエンターテイメントになっても現在のファンはPRIDEを見続けるのだろうか?
リングの中は、はっきりと決着がつくのに、運営母体は世間から見ると未だ灰色。
ある意味、猛烈なパラドックスだ。
DSEに思い当たるところがないと言い続けるのなら、それなりの対応をするべきだと改めて思う。
たぶん みんな PRIDEを見続けたいだろうから。
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