2006年06月07日
DSE/PRIDE ハッスル中継中止決定 スカパーも放送中止の方向
いよいよ追い詰められてきたDSE/PRIDE情報の続報。
人気格闘技「PRIDE」の運営会社ドリームステージエンターテインメント(DSE)に契約違反があったとして放送打ち切りを決めたフジテレビが、PRIDE出場選手らを番組に出演させないよう、制作会社などに通達していたことが6日、分かった。マスコミ各社に契約解除のファクスを送った5日に通達したもので、関係者は「関連する人物、選手は一切、番組に出演させないようにという話が回ってきた」と明かした。
正直「ここまでやるか?」というフジテレビの対応。
(ニュースソースが日テレ系の報知だというところに多少引っかかる部分もあるが。)
中継中止だけではなく、PRIDE関係者の番組出演もシャットアウト。
ここまでくると絶縁という厳しい雰囲気さえ感じさせる。
系列局の東海テレビが制作し、初の全国地上波放送となる予定だった「ハッスルエイド」の放送中止も決定した様子。
DSEのプロレス・イベント「ハッスル・エイド」(17日・さいたまスーパーアリーナ)を18日に全国放送する予定だったフジ系の東海テレビもこの日、放送中止を正式決定し、DSEに通告。ハッスルとの関係も打ち切ることを示唆した。
DSEの代表、榊原氏は東海テレビの子会社である東海テレビ事業(株)の出身。
恐らく断腸の思いで放送中止の通告を聞いたことだろう。
ちょっと ここらで PRIDE、ハッスルの中継に関わっている放送局とDSEの関係をまとめてみたので参考にしていただきたい。
フジテレビと強力な関係にある組織とDSEとのつながりがわかると思う。
(クリックで大きな画像が見られます)
スカパーの筆頭株主はフジテレビ。
スカイパーフェクトコミュニケーションズ - 会社概要
約1/8の株式を保有しており、スカパーに対する発言権の大きさは容易に想像できる。
他の株主の同意が得られれば、中継を中止にすることくらいは可能なポジションにいるわけだ。
フジの圧力の有無は不明だが、フジテレビが中継から手を引いたことにより、スカパーでのPRIDE中継が難しい状況にあるらしく、番組制作上の理由からも撤退の可能性が高いらしい。
さらに衛星放送のスカイパーフェクTV!が緊急役員会を招集し、今後の扱いを検討したことが判明。DSEの榊原信行社長も同社に事情説明に訪れたが、関係者は「フジの番組制作を単独で行うのは難しい。局内でも打ち切りの声が大きい」と明かし、広報部は「数日間のうちに結論を出し、何らかの形で発表したい」と話した。
すでにPPVの申し込みを受け付けているハッスルエイド、PRIDE無差別級GP 2nd Round、Final Roundの3興行については、中継を行うものと個人的には考えていた。
しかし、番組制作に支障をきたす状態ということならば、話は違ってくる。
番組そのものが提供できるかどうかというビジネス上の問題。
PPV申し込み者に対する営業的なフォローを行った上で、中継を中止する可能性も大いにありそうだ。
明日の榊原代表の記者会見を前に、DSE/PRIDE・ハッスルに不利な状況は、どんどん拡大している。
ノブ高田サンのノー天気なブログのように「PRIDE草創期への原点回帰」だと割り切って前向きに考える余地が残されているのだろうか?
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向婦人Blogによると“想定の範囲内”だったらしい。
http://www.mukai-aki.com/akiblog/
あと、ターザン山本はブッカーKから真相を聞いたそうですが何故か沈黙しています。
井田、週刊現代ですら一ヶ月前に知っていたPRIDE6月打ち切りの情報をDSEが知らなかったというのは変だよね。
DSEはフジの告知前に対策をしている可能性がある。
向婦人のBlogが面白いですよ。
http://www.mukai-aki.com/akiblog/