2006年01月30日

新日本プロレス「崩壊」の真相 読後感

                       

1/26に発売された新日本プロレス「崩壊」の真相を読んだ。

構成はタイトルの通り新日本への鎮魂歌という趣で、少なくとも全面的に新日本復活を支援するというものではない。
国技館暴動など過去のスキャンダラスな事件や佐川急便元会長が保有していた新日本株の話、猪木の高効率発電機に対する大槻教授の科学的視点からの疑問などにも焦点を当てており、今だから話せるという話も少々。

中でも「新日本プロレス 幻の上場計画」は具体的な案として恐らく初公開と思われる内容。
新日本がプロレス団体の持ち株会社として存在し、新日本のみならず全日本その他のプロレス団体の運営を管理するという壮大な計画で、今やユークスの子会社となってしまった新日本にとっては今昔の感。

なぜ新日本が没落してしまったのかという点については、共通して猪木の介入を理由に挙げ、
「猪木に花道を用意すべき」
「『燃える闘魂』、『ストロング・スタイル』は新日内で禁句にするくらいの覚悟が必要」
と説く。

「別冊宝島」というプロレスを生業とするジャーナリズムの外側に位置する出版社だからこそ出来たことかもしれないが、ここまでハッキリと猪木との訣別が新日本再生の第一歩だと宣言するマスコミが出現したことは評価すべきだろう。

選手以上に新日本プロレスを愛してやまなかった田中秀和リングアナまで退社するという状況になった現在、新日本は真摯に足元を見つめて進むべき道を自ら見つけていただきたい。

『新日本プロレス「崩壊」の真相』、興味のある方はぜひ一読を。

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