2006年01月23日

曙サン論

                       
 小橋建太と元大相撲横綱の曙の初対決は、大相撲で同期の力皇猛をパートナーに得た曙が大爆発。曙の上に力皇が乗っかっての合体ダイビングボディープレス「リキボノスプラッシュ63」で合計335キロでのしかかり、大相撲での先輩となる泉田純至を沈めた。 曙は自ら小橋を挑発。小橋の逆水平チップを平然と受け流し、力皇との合体ノド輪落としからスライディングキック、ロープを使っての踏みつけ攻撃を見せ、さらにツッパリで小橋を吹っ飛ばしてみせる。しかし、バンザイドロップを泉田に阻まれ、小橋のマシンガンチョップに身を小さくして耐えるのがやっと。泉田の石頭ヘッドバットでも亀と化した曙だが、泉田をノド輪落としで投げ捨てると、小橋と泉田を2人まとめて串刺しタックルで倒し、その上から力皇とともに合体ダイビングボディープレス。横綱の称号に恥じないド迫力ファイトで初登場のノアマットを席巻した。

曙がノアマット初登場。
小橋 建太   17分12秒   力皇 猛
泉田 純至 ●         ○ 曙

現地観戦していないし、スカパーの予約は忘れるわで 曙サンの動く姿は見ていないが、ふと思うところがあったり。

Dynamiteでのボビー戦は別として、全日本を離れた後も1.4新日本 東京ドーム大会に出場、そしてノア武道館大会に出場とは曙サンも忙しい。
K-1ではどうにもならない状態の曙サンが、プロレス しかもビッグマッチで珍重されるのは なぜだろうかと。

もちろん、元横綱としてのネームバリューもあるし、K-1を通じて拡散された曙の知名度が集客に繋がるというプロモーション上の理由もあるだろう。
でも、K-1だけではなくプロレスでも モタモタする印象が残る曙サンに対して、観客は最強を求めているわけではないし、興行側もそう思っていないはず。

もしかして、みんな 単に大男が動くのを見たいんじゃないのかと。
それって小難しい日本のプロレスに対するアンチテーゼだろ?
そういう意味では、曙サンはわかりやすいプロレスを21世紀に蘇らせた 神。
武藤が評価したのも、なんとなく わかるような わからないような。
(プロモーション上の理由もないわけではないだろうが)

格闘技に対世間的勝負論を根こそぎ持っていかれた日本のプロレスにとって、曙は世界遺産級存在。
この曙サンを使いこなせた団体が浮上するのかもしれないぞ と勝手な予言。

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 この記事へのコメント

まったく同感です。
曙が動くだけで客を呼べるのを考えれば、観にくる客は単に驚いたり楽しめたり、という感情を興行でもらいたいだけなんだなと感じます。
K−1だって、大男が一発でKOするとすごく驚くし、楽しめますしね。
プライドもテクニックや攻撃の迫力に驚きますしね。
観客のニーズにどうこたえるかですよね。
命削って闘うプロレスって、そういう感情でなくて、なんか、切なくなるんですよね。
客はあまり切なくはなりたくないと思います。いくらテクニックがすごくてもスカッとしないんですよね。
その点、曙は分かりやすい驚きと楽しみを与えてくれる。スターの条件ですよね。

投稿者: ぐりとぐら at 2006年01月23日 01:16