2005年08月31日
PRIDE 全米放送決定と榊原社長のインタビュー
PRIDEの米国進出戦略が動きだした。主催のDSEが29日、米国の大手ケーブルテレビ局FOXスポーツネットワーク(FSN)で毎週日曜午後9時から1時間のレギュラー番組がスタートしたことを発表した。番組は21日に始まっており、過去の名勝負や選手インタビューを放送するほか、PRIDEのルールや技術を解説し、米国での認知を上げる内容になる。この放送を足掛かりに、来年秋に念願の米国内での大会開催を実現させる。
28日のミドル級GP全試合終了後にアナウンスがあったが、FOXスポーツネットワークがアメリカのゴールデンタイイムでのPRIDEの放送を決定。
「ふーん そうなんだ」で終わりそうなニュースだが、これはPRIDEの全米進出の第一歩。
ネタ元の後半部分がコレ ↓
テレビ放送の先には、悲願の米国での大会開催がある。これまで構想は何度もあった。だが、1回10分、2、3回5分のラウンド制、両手両ヒザをついた状態でのヒザ蹴りなどのルールが認められず、PRIDE本来の姿で輸出するために忍耐強く待ち続けた。現在も来年秋の開催を目指すカリフォルニア州のスポーツ委員会に認可申請中だが、実際にテレビで見てもらうことでルールへの理解を得やすくなる。DSE榊原信行社長は「これからの1年を開拓と啓蒙(けいもう)に充てる。米国民を熱狂させる大会をやりたい」と力を込めた。
アメリカ進出を目指し、カルフォルニア州スポーツ委員会との交渉に苦慮しながらの榊原社長のインタビュー記事が FIGHTSPORT 24-7 に掲載されていたので紹介します。
長文なので一部のみ翻訳。ちょっと疲れた。
インタビュアー:
今日のイベントを始めましょうか。 PRIDEがアメリカに進出して、そのブランドをプロモートすることにはどんな重要性がありますか?榊原:
日本の国外というより、アメリカでPRIDEの大会を開催することは私たちの夢です。 私たちはPRIDEの名の下で50回の大会を開催します。- 近く開催される8月28日の大会は50回目の大会になります。- そして、私たちは日本以外での興行を一度も行ったことがありません。 総合格闘技はアメリカで立ち上げられたものです。その地で私たちが大会を開催することが、私たちの夢なのです。 そして、2000年以来、私たちはカリフォルニア州アスレチックコミッションへ働きかけています。そして、特に2004年、2005年のこれまでに、カリフォルニア州でこのスポーツを合法化するために本当に一生懸命働きかけています。今日のミーティングの後、私たちが大きく前進する第一歩になります。 私たちの目的はカリフォルニアでPRIDEの大会を開催し、PRIDEがどんなものであるかファンに紹介することです。TVを通じてではなく、生の大会を見てもらうことは全く別なものです。ですから、本当のPRIDEというものをアメリカの人々へ見せたいと考えています。インタビュアー:
PPVや他のマーケティングによって、アメリカ人が本当にPRIDEもしくは 総合格闘技に対する総合的な関心を持っているのでしょうか?熱心なPRIDEファンを見たことがありますか?榊原:
現在、アメリカのファンの方々はPPVやDVDによってPRIDEの大会を見ていると思いますが、ライブではありません。彼らは総合格闘技の大ファンだと思いますが、必ずしもPRIDEだけのファンである必要はないのです。インタビュアー:
PRIDEのリングとルールに独自なものが完全な状態で残っていることが、現在とここ1年と過去5年間のプロセスで非常に重要だと考えていますので、この質問をします。
北米統一ルールとして認められているルールで、いつでもプロモートができたのに、なぜリングとルールがアメリカでのプロモーションの際にPRIDEにとって重要なのでしょうか?榊原:
私たちがPRIDEという名称の大会を開始してからの7、8年の間に常に観客の要求に対応すると共に、選手の安全性を確実にするために何度となくルールを変更しています。しかし、総合格闘技の元々の考え方は、異なった競技間のすべてのバリアを取り除くことにあります。レスリング、ボクシング、柔道、柔術、その他の競技を含むすべての異なった競技の選手に対して門戸を開放してきました。ですから、異なったバックグラウンド出身の選手に対して私たちのルールはより開放的です。それを最新のルールとして保つのは非常に大切なことです。 私たちがカルフォルニアでの代替ルールとなることを要求しているルールは、PRIDEにとって独自なものであると信じています。その独自性を危険にさらしてまで、アメリカに進出したいとは考えていません。
ですから、私たちはルールをPRIDEに限定したものにしたいと思います。PRIDEで行われた450戦での経験から、PRIDEのルールは他の大会より安全であるということを知っていますし、証明されています。私たちはその記録が安全な大会、安全なルールであると物語っていることを信じています。私たちがアメリカに進出し、我々にとって安全か、我々の選手にとって安全かどうか不明な現在のアメリカの統一ルールに歩み寄ったとしたら、我々のルールは未だ安全ではないと証明していることになるのです。
それは我々が目指すべきものではありません。私たちは我々のルールを信用していますし、ネバダ州、ニュージャージー州で既に採択されたルールを採用する必要はありません。それが私たちの見解です。
「イベントとしての総合格闘技発祥の地であるアメリカでPRIDEの興行を開催したい。それは私たちの夢」
榊原社長も男だねぇ。
nikkansports.comの記事にもあるように、PRIDEがカルフォルニア州で興行を行う際に必要なのが、カルフォルニア州スポーツ委員会の認可。
現在のアメリカでの事実上の統一ルールとなっているのが、5分3ラウンド、グラウンドでの4点ポジションに対するキック攻撃なしのUFCスタイルらしい。
PRIDEの現行ルールを認めるようカルフォルニア州スポーツ委員会との交渉を行っているようですが、デイリースポーツの記事によれば、年内承認の見込み。
TVなど公衆の目に触れる場面での暴力シーンには一際厳しいアメリカでの放送開始という事実だけに、承認はまもなくなんでしょう。
FIGHTSPORT 24-7のインタビューのほとんどがルール問題の話題です。
「なぜ アメリカのルールでやらないんだ?」というアメリカ中心主義的な質問もあっておもしろい。
インタビュー後半ではドラッグ検査に関する質問もあったりして、PRIDEのクリーンさを榊原社長と関係者が訴えています。
(時間があったら全訳を紹介してみたいけど)
本格進出前に、TVを通じてのアメリカ市場開拓。
アメリカ人がグローバル・スタンダードだと信じているUFCへの対抗馬として、PRIDEもロス興行をめざしてアメリカで頑張ってほしいものです。
今のところ、PRIDEのアメリカ向けPPV放送は、数日遅れで行われています。
これが、リアルタイム もしくは それに近い時間帯で全米放送されるようになれば、アメリカ市場でのPRIDEの勝利かも。
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概要: PRIDEミドル級グランプリ・ファイナルラウンドの放送を見ました。正直な感想ですが感動したというより本当に凄いものを見せてもらいました。格闘技ブログランキングの皆さんのブログ記事に書かれていた凄いというコメントは本当でした。試合を振り返ってみます。
送信元: レッスルブログ
時刻: 2005年08月31日 03:25