2005年08月30日
PRIDE 激闘から一夜あけて
激闘から一夜明け、PRIDEの続報ネタをまとめて。
手術の具体的な日程については「これから医者と相談して決める」とのことだが、「術後は3カ月間インターバルを空けるよう医者から言われている」という。だがその一方でヒョードルは「年末の“男祭り”には出たい。誰でもいいが一番強い選手とやりたい」と大みそかのビッグイベントへの参戦に意欲を見せ、「早くトレーニングを再開できるよう対処したい」とコメント。早々に治療にとりかかり、完治した“氷の拳”とともに大みそかに復帰する意向を示した。
昨夜の試合振りを見ていても、ヒョードルが記者会見で強調した右手負傷が完全に癒えていないという話はミルコ側に対する陽動作戦だったのかと思っていたが、どうやら本当に調子が良くない様子。
以前、「ヒョードルの怪我の状態の近況」で紹介したように、かなり深刻な状態だったらしい。
あの記事から1ヶ月以上も経過していることから、完治しているものと思っていたものの、やはり万全ではなかったのか。
それにしても怪我を抱えた右手で あれだけのパンチを振り下ろす?
やはり、世界最強の男はタダモノではない。
術後の復帰は大晦日の「男祭り」に間に合うのか?
ヒョードル不在だと興行的にも痛いだろう。
ノゲイラ、ミルコとライバルを連破しての王座君臨で、この後の挑戦者が思い浮かばない状態。
候補を挙げるとすれば、ハリトーノフとジョシュくらい。(ハントの名前も挙がっているらしい)
ミルコ対ヒョードル戦で さんざん引っ張ってきた後だけに、ヒョードル離脱、挑戦者不在と相まってヘビー級戦線は大晦日まで一時的に停滞か。
個人的には世界最強の男、ヒョードルの拳を破壊した高坂を「暫定 真の世界最強」に認定(ry
さて、ミドル級戦線は こちら。
狙うのは宿敵・シュートボクセ勢の首だ。「PRIDE GRAND PRIX 2005 決勝戦」(8月28日・さいたまスーパーアリーナ)で行われたミドル級GPトーナメントの準決勝で“絶対王者”ヴァンダレイ・シウバに土を付けたものの、決勝でマウリシオ・ショーグンに敗れた“寝技王”ヒカルド・アローナは29日、都内のホテルで行われた一夜明け会見に出席。その場でショーグンとの再戦と、シウバとのミドル級タイトル戦を熱望した。
決勝ではショーグンに敗れたとはいうものの、絶対王者シウバを撃破したアローナは強気の発言。
スポナビの記事によれば、相変わらずシウバに悪態をついているとは言うものの、現役王座を破っただけにトップ・コンテンダーの権利はあるし、敗れたショーグンへのリベンジも当然の話。
ブラジリアン・トップチームとシュートボクセのメンツと遺恨がぶつかる3人の人間模様。
ブラジルで練習している桜庭には申し訳ないが、彼が入り込む余地は既にないかも知れない。
強豪ぞろいのGPを制し、次はミドル級チャンピオン・シウバとのタイトルマッチが視野に入ってくるところだが、これについてショーグンは「いまシュートボクセにはGPとミドル級王座の2本のベルトがある。いまのところ(シウバと)タイトルマッチをする気はない」とキッパリ。GP前には「決勝戦はヴァンダレイとやりたい」と同門対決を希望していたショーグンだったが、“同門タイトル戦”には消極的な姿勢を見せた。
先輩シウバを倒してのミドル級GP獲得ではないだけに、複雑な状況かと。
興行的にはおいしい同門対決をPRIDEが放っておくわけがなく、対戦は時間の問題。
シウバの復活試合がショーグンとのタイトルマッチになる可能性は高くないだろうと思われるため、PRIDEがこのゴールデンカードの実現をどこまで熟成させるというか我慢することができるか。
「男祭り」は、まだそのタイミングではないだろうし、アローナへのリベンジがシウバの最優先事項だろう。
ヘビー級の停滞を横目にシウバ − アローナ − ショーグンのブラジル勢の三つ巴の状態は、「男祭り」もしくは その先まで様々なサイドストーリーを作りつつ、我々を楽しませてくれそうな予感。
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