2004年11月22日
カラム・イブラヒムがDynamite参戦発表
現役金メダリストが初の総合参戦 “エジプトの英雄”Dynamite!! 出場現役金メダリストが、大みそかK−1「Dynamite!!」に出場する。“人類最強の男”、アテネ五輪レスリング男子グレコローマン96キロ級金メダルのカラム・イブラヒム(25・エジプト)が21日(現地20日)、米ハワイで大みそか参戦を発表。総合格闘技ルールで試合を行うことを表明した。対戦相手は未定で、谷川プロデューサーは「日本人か、日本人に馴染みのあるビッグネームとあてたい」とダイナマイト級のカードを用意する考えを示した。K−1とは複数試合を契約し、08年北京五輪でも連覇を狙う“エジプトの英雄”は、「レスリングに加え、15歳からボクシング、柔術もやっている。私は生まれついてのファイター。だれとでも戦い、総合でも一番になる」と頂点獲りを宣言した。
大晦日に向けて、PRIDEとK-1の間で新たな有力選手の獲得合戦。
海外サイトではWWEとの交渉が報じられていたカラム・イブラヒムが、Dynamiteに参戦決定。
WWEとの交渉は当サイトでも既報ですが、オリンピック終了後もWWE行きの話は表立って報道されておらず、どうなることかと思っていた際のDynamite参戦発表。
これはK-1の大金星と言って良いと思いますが、とりあえず適当な対戦相手が思い浮かばないのが正直なところ。
スポーツナビでの報道にもあるとおり、大晦日に向けた第2弾、第3弾の大物アマチュア選手の参戦発表もあるかもしれません。
それにしても、五輪クラスの選手のリアルファイト志向は想像以上のものが。
ガードナーやイブラヒムに対してWWEからどんな条件の提示があったかは不明ですが、好条件をはねのけてでもMMAの世界に飛び込んでくる有力選手が続出しているということは、今まではアマチュア格闘系種目が選手の供給源の一つであったプロレスにとっては、短期的な視点からも大きな痛手。
やはりプロレスはエセ格闘技ではなく、プロレスでしか見られない世界を提供しない限り、将来はないのかもしれない。
猪木サンが28年前にアリ戦によってこじ開けた異種格闘技戦という禁断の果実は、めぐりめぐってプロレスの喉下に鋭い刃を突きつけている。
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