2004年11月15日
堺屋太一元経済企画庁長官は、相当なプロレス者だ
堺屋氏は昭和29年、日本で最初にミルドレッド・バークら女子プロ一行が初来日した頃から、ずっと女子プロを見続けて生きた生き証人でもある。対談は当然のことのように、落ち込んでいるマット界の現状分析に及んだ。「大仁田厚型のカリスマプロレスラーが経営する団体は、当然自分が光ることを考えて経営する。しかしそうでない(フロントのいる)団体も、ファンの夢を実現するのでなく、自分の夢を実現してしまうことに問題がある。日本の官僚や役人の問題点と一緒。プロレスをよく知ってる人がプロモーションを運営してほしい」と提言する。GAEAで尾崎がスキンヘッドになったことについても「何千万円の価値があったのに、会社がそこから違った物語を作れなかった」と鋭く指摘。現在のマット界の不幸は、「長期の物語を描けないから」だという。場当たり思考の事件では次につながらない。「WWEのアナウンサーが次の試合のことばかり宣伝している姿を見習え」と堺屋氏はマニアぶりを発揮すると、尾崎には「スターメイキングの能力をもっと発揮してほしい」と注文をつけた。
女子プロレスに対する堺屋太一元経済企画庁長官の提言ですが、堺屋サンはプロレスの本質をよくご理解していただいているお方だ。
>「何千万円の価値があったのに、会社がそこから違った物語を作れなかった」
尾崎魔弓が髪切りマッチでスキンヘッドになったことを引き合いに出しているが、プロレス興行的な視点から事の根幹に触れるような事実をこれだけズバッと指摘した業界人がいただろうか?
>現在のマット界の不幸は、「長期の物語を描けないから」だという。
堺屋サン おっしゃる通りです。
両国国技館や大阪ドームで塩分高めな試合を続けている某プロレス団体の経営陣に聞かせてやりたい!
昨日のエントリーの続編になってしまうのだが、新日本プロレスには現状認識に決定的な甘さがある。
一時しのぎの話題作り → とりあえず客は集まる → 話題もじきに忘れ去られる → 振り出しに戻る
ここ数年はこのパターンの繰り返し。
猪木サン亡き後、絶対的スター不在による興行の柱がないという状況からくる混乱というのは理解できるのだが、猪木サンのようなレスラーはもう現れないだけに新しいシステムが必要。
堺屋サンは草間社長よりも ずっとプロレスを理解している。
猪木サン もうじき 草間社長の任期も切れるそうだから、ここはひとつ堺屋サンの社長就任などいかがでしょうか?
社会的注目も集まる上に、新日本プロレス復興のための現実的なソリューションを提供してくれるかもしれません。
ぜひ真剣に御一考を。
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概要: 昨日の続きで、大阪での出来事を・・。 岡山のカリスマ教育者・Sさんと大阪のKさん に教育手法や運営・経営手法に関する勉強をさせ ていただきました。 Sさんとは昨月以来の再会、Kさんとは今回は 始めてお会いしました。 (Kさん、今後も勉強させてください!!)...
送信元: 『共育』見聞録。
時刻: 2004年11月21日 02:05
堺屋太一先生には4、5年前の“インパク”のようなセンセーションをプロレス界に吹き込んで欲しいものです。
現在『平成三十年』という小説を読んでますが、プロレス頭は十分持ち合わせているようですし。
堺屋さんは、尾崎魔弓が出版した自伝のゴーストを勤めたといううわさもあります。
投稿者: バティ at 2004年11月16日 17:35