2004年08月17日

ターザンの毒電波がPRIDEを斬る!

                       
「PRIDE」はいつも"侍"という概念を前面に押し出している団体。じゃあ、侍だったらあの場面でどう考えるかである。

たとえそれがアクシデントによる負傷だったとしても、戦(いくさ)という場で、敵と戦えなくなった侍は、その時点でもはや死を覚悟をしなければならない。

完全に"戦死"である。「PRIDE」はルールに基づいて1ラウンドでアクシデントがあった時は、試合はノーコンテストと決められているが、侍はそんなルールの助けをはたしてよしとするだろうか?

戦場にルールはないのだ。まして「PRIDE」はどんな試合もマストシステムを採用。そうであるならノーコンテストをルールに盛り込んでいること自体おかしい。矛盾している。

マストシステムの論理からすると試合続行不可能状態になったヒョードルは、侍として負けなのだ。

そうならなかったのはヒョードルは侍ではないし「PRIDE」も侍ではなかった。

ターザン山本氏、PRIDEヘビー級GP決勝戦でノゲイラとのバッティングで右目上を深く切ったヒョードルを評して、「戦だったら お前の負け」とバッサリ。

負傷後のノーコンテスト裁定までの時間がかかった点についての運営のまずさを指摘する向きもあるが、ヒョードルの負けと断罪するあたりは良くも悪くもさすが山本氏と言える。

PRIDEを戦場と捉え、ルールは戦う者の中にこそあると語るこの感覚。
猪木−マサ斉藤の巌流島対決じゃないんだからさ。
常人には理解しがたい鮮やかな裁きっぷりが見事だ。

糖尿病で入院していたターザン山本氏、元気そうなのは なによりだが、毒電波の強さが入院前より強そうで別の意味で解毒が必要かも。

もしかすると 決勝戦に思いっきり肩入れし、ガッカリしていたのは彼なのかも知れない。

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